痒さとは、小さい痛さのことです。
人間にはいろいろな種類の痒さがあります。
背中の痒さ
背中の上部の中央が痒くなります。
それは手が届きにくいじれったい場所です。
人によっては孫の手が必需品でしょう。
背中には汗をよくかくし、ニキビができやすい
ものです。背中が痒いからといって、
孫の手で掻きむしってはいけません。
痕が残るから。
背中のニキビからは白いニュルッとした
各栓が出ます。
清潔な器具でそれを取り出し、消毒すると
早く治ります。
風呂場で背中を石鹸をつけてこすり、
湯をかけたときのあのサッパリとした感じは
忘れられません。
虫刺されの痒さ
蚊に刺されたときは、
ムズムズして掻きむしりたくなります。
蚊の毒に対して体がアレルギー反応を出すから
腫れて痒くなるそうです。
黒いポツとその周りの白い腫れを爪で
優しく掻いたら、ぞくぞくするほど
気持ちいいはずです。
薬を塗りましょう。
スーッと冷える薬だと、掻かなくてもいいはずです。
頭
頭皮に脂がたまって痒くなります。
頭皮を湯で温めてから
指でマッサージしながら洗いましょう。
毛穴に詰まった脂が抜けていきます。
人間の体には穴がたくさんあります。
その穴はよく痒くなります。
目
痒くなったら、
蒸しタオルで目やになどの汚れを
優しくふき取ります。
洗面器にぬるま湯をいれて、顔をつけて
目をぱちぱちしてください。
目の中の汚れがおちます。
蒸しタオルを何分か目の上にのせて
目の周りの血行を良くします。
それから目の周りをマッサージします。
眼球に触れない程度に優しく。
視神経の疲労がやわらぐはずです。
視神経の疲労は肩こりやイライラやストレスを
引き起こし、顔の神経も引きつります。
鼻
鼻を強くかむと、耳に悪影響しますので、
優しくかんでください。
それでもコルク栓のようにつまっているときは、
耳鼻科に行きましょう。
細い銀の管を鼻に入れて、ジュルルルッと吸われると
いままで詰まっていたのが嘘のように開通します。
埃っぽいところにいるときは、
信じられないぐらい大きな鼻くそが出来ています。
それがズルーッと出てきたときは寒気がします。
ねばねばした鼻水が大量に出てくるときは
すべてを出しましょう。
鼻毛は小さなハサミでチョキチョキ切りましょう。
蒸しタオルで鼻をあたためて、ミントの精油を
揮発させたものをかぐと、鼻の奥までスッキリします。
口
ねばねばした歯垢は念入りに取り去りましょう。
硬くて大きめの歯ブラシで一通り磨いた後、
柔らかくて小さめの歯ブラシで、細かいところを
掃除しましょう。
歯茎をマッサージしながら歯と歯の間の歯垢までも
掻き出しましょう。
歯苔を優しく削り取りましょう。
喉の奥に痰がたまっていたら、外に出すように
しましょう。ねばねばした大きな塊の痰など
すべてを出しましょう。
臍
湯にひたした綿棒でシワの間も掃除しましょう。
予想以上に汚れが溜まっているはずです。
奥をしつこく掃除するとお腹がいたくなるので
やめましょう。
下半身
石鹸をつけたタオルで優しくこすりましょう。
その後お風呂で温めましょう。
痒さを我慢すれば我慢するほど、
掻いたときには快感ですが、
不潔になるのであまりお勧めできません。
耳
私は耳掃除を1ヶ月程度しなかったことがあります。
私は埃が多ところで働いていて、
いつも耳が痒かったのですが、
耳掃除をするのがめんどうでほっときました。
ある日ついに、痒いのを我慢できなくなりました。
耳が痒いので後ろ頭まで痒くなってきたのです。
更衣室に耳掃除をするために行きました。
竹の細い耳掻きを耳に入れると、
ゴソッと何かにぶつかって、前に進みません。
耳の中には大量に耳垢が詰まっていたのです。
耳掻きを突っ込みました。
ザクッ!
何掻きしても、サジいっぱいに出てきます。
私の耳垢はいつもはカサカサなのですが、
その時はなぜか湿り気を帯びて土のようでした。
何日もシャンプーを繰り返し、汗をかいたので
このようになったのでしょう。
強烈に痒かったので、
強く掻きながら引っ張りだすと耳壁が痛みました。
次からは優しく掻き出しました。
何回も何回も掻き出して耳の穴の中が空っぽに
なったかに思えました。
しかし、
上部の耳穴の形が鋭角になっているところには
まだ溜まっていました。
サジをこすりつけるように掻き出すと、
大量に出てきました。
背骨がブルブルと震えました。
ティッシュの上にはボロボロと大量に出ていました。
耳掻きが終わって部屋を出るとき、
自分の足音が間近で聞こえました。
耳が敏感になっているのです。
顔の表面が痺れていました。