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耳の洞窟

万人向けの耳かき小説

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万人向けの耳かき小説

身体の力をぬいてリラックスして下さい……そう、そんな感じです。
緊張してガチガチだと気持ちよくなれるものもなれませんから。
それでは、失礼して…。

―サワッ……カサッ、カササッ…

…そうですね…普段から耳そうじをしているおかげで入口のあたりはきれいなものですよ。でも中ほどに……。

―サッ……カッ、カサッ、カッ…
―カサッ、スッ…ガサッ!

ほら、こんなに。
……自分でやると案外とれてないものなんですよ?

―ガッ…ガサッ
―カリッ、ガリッ…ガサッ、ガサッ!

次は綿棒で軽めにお掃除しますね。

―ススッ、カサ、カサ…
―ショリ、ショリ……ズズズ……

はい、お終いです。
…いえいえ、お終いなのはこの辺りまで。奥のお掃除がまだです。長年の耳掃除で耳垢をたくさん押し込んでしまって大物ができてしまってますから。
……はい、きっと気持ちいいですよ。奥のほうまで入れるので絶対に動かないで下さいね。

―ゴッ!

わかりますか?今耳かきの先が当たってるヤツがそうです。ちょっと痛いかもしれないけれど我慢して下さい。

―ゴッ、ゴリッ…ゴッ、ゴゴッ、ミチ…

少し剝がれてきました…もうちょっと我慢して下さい…。

―ミチチ…ゴ、ゴゴッ!……ミチッ…ガリッ、ガサッ!ガササッ!!

…はい、取れました。さっぱりしました?……ええ、こんなのが入ってましたから。すごいでしょう?
それじゃあ、綿棒で奥と全体をキレイにします。

―スッ、ススッ…カサ、カサ…
―ショリ、ショリ…カサッ、カササッ!

仕上げに、梵天でお掃除です。

―ファサッ…モフッ…モフ…ササ…モフッ……
―モフッ…フワ……フワッ…モフ…ファサッ…フワッ……

…はい、どうでしたか?
……そう言ってくれて嬉しいです。では反対の耳もお掃除はじめますね。

…さっきよりも溜まってますね。利き手と逆側の耳だからでしょうか?
…はい。それでは、耳かきを入れます…。

―ササッ…カサッ、ガッ、カサッ…カササッ!
―カリッ、カリッ、ガッ、カリッ!

こっちは細かいのもこびりついていたりしてますね…ええ、まだまだ耳壁にはりついてます。ちょっと痛いかもしれません。
……そうですね、誰でも、きっと小さいころがそうだったんでしょう。それでヤミツキになる人が。

―コリ、カリッ、ガッ、ガリッ…
―ガガッ、ガサッ、ガッ…ゴリッ、ガササッ!

はい、終わりましたよ。…ええ、こんなに溜まってました。
…いえ、こっちの耳にも大物が残ってます。……はい、もう一度あの気持いいのがきますよ、きっと。
……動かないで下さいね…。

―ゴ、ゴゴ…ゴリ、ガッ、ガサ…ガリッ!…ミチ…

うーん…こっちはさっきよりもガンコですね…。

―…ミチチ……ガサッ、ゴッ!ゴリッ、ガッ、ガッ、ガリッ!

…………。

―ゴ、ゴ……ミチ…ガッ、ガガッ…ゴリッ、ガサ…ガサッ!ガササッ!!

…ふぅ、取れましたよ。気持ちよかったですか?
……これもさっきのに負けず劣らずの大物ですからね。
……ええ、両方取れたので聞こえやすさもサッパリ感もぜんぜん違うはずです。
では、綿棒を入れますね。

―ス、ススッ…ショリ、ショリ…ジジッ…カサッ、カサッ…スス…
―ショリショリ……ジリッ、ジジッ…カサッ…ショリッ、ショリ…

…はい、キレイになりました。
最後の、梵天でお掃除です。

―ファサッ…フワ…フワ……モフ…モフッ…サッ…ササ…フワッ……
―フワッ……モフッ……フワ……ファサ…ササ……モフ…ファサッ……

……お終いです。どうでしたか?
…そうですか、嬉しいです。……え?いつでも、ですか?
いつでもはダメですよ。また一か月あとで、です。そうしないと耳によくないですし、何よりたまってなくて気持ちよくないですから。

約束、ですよ?
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